「身体障害者手帳は4級。ふつうに働けないわけではないけれど、フルタイムはつらい」
「心臓の病気(内部障害)があって、すぐに疲れてしまう」
「手や足に、少し不自由がある。立ち仕事が続かない」
身体に障害があって、仕事を探している方へ。障害が軽度でも、「今の自分に合う働き方」が見つからずに、困っている方は少なくありません。
この記事では、身体障害のある方が働ける場所の選び方と、そのひとつである就労B型(就労継続支援B型・作業所)について、やさしくまとめました。
この記事でわかること
- 軽度(4級・5級・6級)の身体障害でも、就労B型は使えるか
- 就労B型が向いている方
- 身体障害のある方の、仕事探しの選択肢(障害者雇用・A型・B型)
- 身体障害のある方が、取り組みやすい作業
- ハコブネ平岸の場合
1. 軽度の身体障害でも、就労B型は使える?
使えます。身体障害者手帳の等級は、1級から6級まであります。就労B型は、等級で使えるかどうかが決まる制度ではありません。4級・5級・6級の方も、対象になります。
4級から6級は、等級の中では軽いほうで、ふだんの生活はできるけれど、手や足、目や耳、内臓の働きなどに障害がある状態です。なお、心臓やじん臓などの内部障害は、4級がいちばん軽い等級で、5級・6級はありません。
身体障害には、次のようなものがあります。
- 肢体不自由:手や足、体の動きに不自由がある
- 内部障害:心臓、じん臓、呼吸器、ぼうこう・直腸、小腸、肝臓、免疫の機能に障害がある
- 視覚障害・聴覚障害、音声・言語の障害など
見た目では分かりにくい内部障害の方も、就労B型を使えます。
身体障害で障害福祉サービスを使うときは、身体障害者手帳で、障害を確かめるのが一般的です。まだ手帳をお持ちでない方は、お住まいの区役所(保健福祉課)で、手帳の申請のしかたから相談できます。難病のある方は、手帳がなくても対象になることがあります。
2. 就労B型が向いているのは、こんな方
- 疲れやすく、毎日フルタイムで働くのはむずかしい
- 通院が多く、決まった曜日や時間に休みが必要
- 長い時間の立ち仕事や、重いものを持つ仕事がつらい
- 体調に波があり、休みやすい場所で働きたい
- しばらく仕事から離れていて、まずは短い時間から始めたい
就労B型は、雇用契約を結ばずに、体調に合わせて、自分のペースで作業ができる場所です。週に何日、何時間通うかは、相談して決められます。作業をすると、工賃(作業の対価)を受け取れます。
働いた経験があり、年齢や体力の面で、一般の会社で働くのがむずかしくなった方や、50歳以上の方などは、そのまま就労B型の利用の手続きに進めます。くわしくは、区役所(保健福祉課)で確認してください。
3. 身体障害のある方の、仕事探しの選択肢
身体障害のある方の働き方には、いくつかの選択肢があります。
| 働き方 | どんな働き方か | 向いている方 |
|---|---|---|
| 障害者雇用(一般の会社) | 障害者手帳を見せて、配慮を受けながら、会社で働く。雇用契約あり | 決まった日数・時間で、安定して働ける方 |
| 就労継続支援A型 | 事業所と雇用契約を結んで働く。原則として最低賃金以上の給料 | 決まった時間・日数で働けるが、支えがあると安心な方 |
| 就労継続支援B型 | 雇用契約を結ばずに、自分のペースで作業する。工賃を受け取る | 体調や通院に合わせて、短い時間から働きたい方 |
はじめにB型で、生活のリズムや体力を整えてから、ほかの働き方を考える方もいます。どれが合うか分からないときは、ハローワーク(障害のある方の専門の窓口)や、区役所に相談できます。
4. 身体障害のある方が、取り組みやすい作業
就労B型の作業は、事業所によってさまざまです。身体障害のある方は、次のような作業を選ぶと、体への負担を少なくできることがあります。
- 座ってできる作業:ハンドメイド(アクセサリー、編み物など)、検品、袋詰めなど
- パソコン作業:データ入力、文章の作成、SNSの画像づくり、ネットショップへの出品など
- 手先を使わない、または片手でもできる作業:事業所によって、工夫してもらえることがあります
見学のときは、次のようなことも、聞いておくと安心です。
- 座ってできる作業が、どれくらいあるか
- 事業所の入り口や、作業場所までの段差・階段
- トイレの場所や、使いやすさ
- 通院の日に合わせて、通う日や時間を変えられるか
- 疲れたときに、休める場所があるか
5. ハコブネ平岸の場合
札幌市豊平区の、ハコブネ平岸(就労継続支援B型)には、身体障害のある方も、通われています。
- 作業は、ほとんど座ってできます。取り組む作業は、得意なことや体調を見ながら、相談して決めていきます
- ハンドメイド(アクセサリー、編み物など)や、木工の小物づくり、パソコン・デザイン、コーヒー豆の選別、梱包など、いろいろな作業があります
- 「午前だけ(10:00〜12:00)」「午後だけ(13:00〜15:00)」「1日」から選べます。午後の部は、午前中に通院をすませたい方にも向いています
- 週1〜2日、短い時間からの利用も可能です。体調が悪い日は、休めます
- 作業のあいだには、15分の休憩があります
体の状態に合わせた通い方も、まずはご相談ください。
6. よくある質問
Q. 6級でも、就労B型は使えますか?
使えます。就労B型は、等級で使えるかどうかが決まる制度ではありません。利用の手続きは、お住まいの区役所(保健福祉課)で相談できます。
Q. 3級ですが、相談できますか?
ご相談ください。3級の方も、就労B型の対象です。ハコブネ平岸では、体の状態や通い方をうかがいながら、一緒に考えることができます。
Q. 見た目では障害が分からない(内部障害)のですが、大丈夫ですか?
大丈夫です。内部障害も、身体障害のひとつです。体調のことや、気をつけてほしいことは、見学や契約のときに、事業所に伝えておくと安心です。
Q. 通院で、休む日が多くなりそうです。
就労B型は、雇用契約がないので、通院に合わせて、通う日や時間を相談できます。見学のときに、通院の予定を伝えてみてください。
Q. 利用料は、かかりますか?
前年の所得に応じて、月ごとの自己負担の上限が決まります。生活保護を受けている方や、住民税が非課税の世帯の方は、0円です。18歳以上の方は、ご本人と配偶者の所得で判断されます。
自分の体に合う働き方を、探していい
- 軽度(4級・5級・6級)の身体障害でも、就労B型は使える
- 見た目では分かりにくい内部障害の方も、対象になる
- 疲れやすい、通院が多い、立ち仕事がつらい方に、向いている
- 障害者雇用、A型、B型の中から、体に合う働き方を選べる
- 見学では、座ってできる作業や、段差、トイレ、休める場所を確かめる
ハコブネ平岸に、相談してください
身体障害のある方の、見学や体験のご相談を受け付けています。見学だけ、話を聞くだけでも大丈夫です。電話(011-820-1100、9:30〜15:30、日曜・祝日を除く)か、公式LINE(24時間受付)で、「見学したい」と一言送ってください。
※この記事は、2026年10月時点の一般的な説明です。対象になるかどうかや、手続きの進め方は、一人ひとりの状況によってちがいます。くわしくは、お住まいの区の区役所(保健福祉課)でご確認ください。
